会話AIメディアのデザインワークショップ

ボイスアシスタントや会話ロボットに代表されれるような,会話AIメディアのデザインに関するワークショップを開催いたします.昨今の会話AIメディアのニーズを受け各種制作フレームワークやそれらの解説リソースは増えてきましたが,そもそもサービスのデザインのガイドラインとなるようなリソースはほとんど見当たらないように思われます.

本ワークショップは,会話AIメディアの利用に興味のあるWebサービス等の開発者・デザイナー,および学生の方々を対象とします.第一部で会話現象の機能と構造に基づくメディアデザインに関して概説し,第二部でGoogle Assistantのアプリの制作方法のチュートリアルを行います.チュートリアルでは特段高度なプログラミングや機械学習の経験は問いませんが,積極的な参加(制作ツールを用いたシナリオ作成,サービスデザインに関する議論等)を期待します.

ワークショップの性格上,定員がございますのでご注意ください.開催日が近づいておりますが,ご参加希望の方は是非以下のConnpassの申し込みフォームからお申込みください.

参加申し込み (powered by Connpass)

スケジュール

日時:2018年1月12日(金)
時間:18:00 〜 21:30(途中休憩有り)
対象:会話AIメディアに興味のある学部生・大学院生,その他一般
場所:グーグル六本木オフィス
参加費:無料
申し込み方法:Connpassのページから申し込みください
講師:松山 洋一(カーネギーメロン大学),秋葉 巌(Google)

第一部(18:00〜19:00):会話メディアのデザイン原論(講師:松山 洋一)

  • 会話の機能と構造
  • 会話の分類
  • 関連要素技術の概要
  • 会話AIメディアのUI/UXデザインプロセス
  • 世界の研究開発・サービス動向 2018年版
  • 質疑応答

第二部(19:10〜21:30):Gooel DialogFlow ワークショップ(講師:秋葉 巌)
定員:40名 (ワークショップの性格上,定員がございますのでご注意ください.第一部にはどなたでもご参加いただけます.)

  • 19:10〜19:30:DialogFlowの概要説明(Intentの設計,Web hookの設計)
  • 19:30 〜 21:00:実作
    • チャットボットアプリの設計
    • アプリのアップロード
  • 21:00 〜 21:30
    • アプリのデモンストレーション
    • ディスカッション
    • 質疑応答

 

参加申し込み (powered by Connpass)

 

会話AIメディアのデザイン原論

会話メディアの時代 ー 2018年初頭現在,ボイスアシスタントやチャットボットは巷に溢れ,ロボット端末が市場に多く出回り,大きな期待や落胆とともに,多くの会話AIサービスが流通されはじめています.これは過渡的なものでしょうか?コンピュータ登場以来,コンピュータとの自然言語を介した会話エージェントは夢想され多くのシステムが実際に開発されて来ました.現在,ディープラーニングが自然言語処理,対話処理の研究領域一般に与えたインパクトは絶大なものがあり,またチャットボット開発フレームワークやデバイス等,産業的なエコシステムは準備され,本格的な会話AIメディア,サービスの登場の土壌は整いつつあるようにも見えます.

2020年に向かって,多くのサービスやデータは,会話インタフェースによって再整理されていくだろうとも予測されます.同時に,そのような新たな市場の開拓とともに,新たなユーザエクスペリエンス(UX)デザインの領域が広がり始めています.現在Webデザイナーのような職能が存在するように,会話AIメディアのためのデザイナーが産業の鍵となりえるとするならば,そのような領域を目指す人が学ぶべきこととは何でしょうか?使いやすい開発フレームワークが出揃ってきたものの,一通りの簡単なチャットボットの作り方を覚えた後にデザイナーは次に何を考えるべきなのでしょうか?ボイスアシスタント,チャットボット,会話ロボット ー そのような会話AIメディアは本来,単純な質問応答システム以上のポテンシャルを秘めているはずです.本当にユーザとエンゲージするためにはどのような設計指針を持つべきでしょうか?本当に「自然な会話」とは,どう設計されるべきなのでしょうか?

本講義では,演者自身が過去約12年に渡って経験してきた会話ロボット/エージェント開発プロジェクトの中で頻繁に出会った問題や,それに対する考え方について述べ,参加者の皆さんと会話AIメディアのよりよいユーザ・エクスペリエンス・デザインについて考えていきたいと思います.

  • 会話の機能と構造
  • 会話の分類
  • 関連要素技術の概要
  • 会話AIメディアのUI/UXデザインプロセス
  • 世界の研究開発・サービス動向 2018年版

(講師:松山 洋一)

SARA in the World Economic Forum 2017 © Carnegie Mellon University (Photo by Yoichi Matsuyama)

Google DialogFlow ワークショップ

CMでもよく目にするようになりましたが,現在 Google Home や Google Assistant が日本で販売・利用されてます.このプロダクトは,Google が保有している情報にアクセスできることはもちろん,サードパーティ(企業・学生等)が作成したアプリを公開し,ユーザーに利用していただくことも可能です.本ワークショップでは,Google Assistant に実際に登録できるアプリの開発方法を解説し,実際にその場で制作していただくことで理解を深めていただく機会を提供いたします.Google の Voice Assistant デザインガイドラインやディベロッパー事例紹介に続いて,Google Assistant 用対話シナリオ制作ツールDialogFlow の使い方を中心に,ユーザの意図(Intent)の設計・学習の方法,各種サービスとの接続(Web hook)の方法,さらに制作したエージェントの公開までの一連のワークフローをご紹介いたします.ここで制作した会話エージェントは,Google Homeをはじめ,Android,iPhone,Amazon Alexa 等でもご使用いただくことが可能です.その後,制作いただいた会話エージェントを参加者間で紹介し合うことを通して,よりよいサービスのデザイン方法について議論を深めていただく機会にしたいと思います.

(講師:秋葉 巌)

※ この講義は当該分野のエキスパートとして知識・ノウハウをお伝えするものの,すべての内容は講演者個人の意見・見解の表明であり,所属組織の意見・見解を代表しません.また講義の正確性については受講者の責任のもとに解釈ください(もし誤り等を見つけた場合はご指摘いただけますと幸いです).

 

Architecture of Google Assistant © Google

講演者略歴

松山 洋一(Yoichi Matsuyama)
カーネギーメロン大学 Language Technologies Institute および Human-Computer Interaction Institute 研究員.2015年早稲田大学 基幹理工学研究科 情報理工学専攻 博士(工学).映画監督に憧れる少年時代.社会的知能ロボット開発への道に啓示を受け,早稲田理工学部の知覚情報システム研究室(小林哲則研究室)の門を叩いて,会話ロボットの研究の道へ.カーネギーメロン大学に移った後は,ワールドクラスの研究者達と共に多くの会話エージェントプロジェクトに参画して現在に至る.高齢者支援ロボットから多人数会話ファシリテーションロボット SCHEMA (シェーマ),スマートフォン向けパーソナルアシスタント InMind,ダボス会議バーチャルアシスタント SARA (Socially Aware Robot Assistant) まで,一連の会話エンターテイメント技術開発稼業.深層学習,自然言語処理,ロボット制御,ありとあらゆる洗練された理論と技術は研究され投入される必要はあるが,命をかけるべきはユーザ体験.メディアの発明において科学と芸術の融合はデフォルト.認知科学,言語学,人工知能,ロボット工学,インタフェースデザイン,コンテンツデザイン等の融合するメディアとしての会話エージェントの研究を行っている.

秋葉 巌(Iwao Akiba)
グーグル合同会社 アジア太平洋地域アプリソリューションチーム(日本)所属.2015年早稲田大学 基幹理工学研究科 情報理工学専攻 修士(工学).大学院では多人数会話ファシリテーションロボットSCHEMA(シェーマ)プロジェクトに参画し,会話戦略等の研究に従事(人工知能学会研究会優秀賞,Human-Agent Interactionシンポジウム研究優秀賞等 受賞).大学院卒業後,Google 合同会社広告事業部に所属し,広告主・代理店とともにデジタルマーケティングの設計・運用をサポート.現在 Android/iOS アプリ運営会社のサポートに従事している一方, 20% ルール* を利用して Google Assistant/Home のマーケティングプロジェクトに参画している.特に Google Assistant アプリ設計の際の VUI(Voice User Interface)のベスト・プラクティスに関して精通し,開発者へのサポートを行っている.

(*20%ルール: 従業員の勤務時間中の一定時間を、通常の職務を離れて従業員自身が取り組みたいプロジェクトに費やすことができるルールのこと。 Gmail 等のプロダクトもここから生まれた.)

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